2年契約・2年縛りといえば大手携帯電話キャリアで当たり前のように行われている「2年のうちに解約したら違約金ね」「2年超えても1ヶ月の更新月のうちに解約しなければまた2年間縛りね」という鬼ルールですが、総務省からはこのルールを是正するように指導が入っていました。
そして、au(KDDI)とソフトバンクモバイルが新2年縛りプランを導入することに。auは今日3/17に発表しました。ソフトバンクも近日中に発表となるでしょう。
新2年縛りとは?
あくまでも新2年縛りというのは俗称ですが(笑)、「新」がついても結局2年間縛られることに変わりはありません。しかし、2年経ったあとはいつ解約をしても違約金なくてOKだよ、となっています。
auの場合は「新2年契約」というようです。
「新2年契約」の料金プランの提供等について → リンク
従来の「誰でも割」がカケホプランだと毎月2,700円かかるところ、新2年縛りは3,000円と300円値上がりします。「違約金かからないなら、こっちのほうがいいのかな?」なんて思いますが、実はそこにはトラップが…。
新旧プランを比較すると…
相変わらず暇なので、早速比較表を作ってみました。auの誰でも割を「現行」、新2年契約を「新」として、1ヶ月目から36ヶ月目まで契約した場合の累計費用(基本料金のみ)と解約した場合の解約金を計算しています。
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すると、結局新2年縛りでも縛られることには変わらないので、2年以内に解約すれば9,500円の解約金が取られ、さらに毎月300円余計に支払うので、2年以内に解約する人には全然お得ではありません。従来通り誰でも割でOKということになります。
さらに、3年目以降は新2年縛りのほうがお得かといえばそうではなく、結局毎月余計に支払う300円が違約金を相殺する形となり、32ヶ月目以降は「新2年契約」を契約すればするほど損をすることになります。
新プランではいつ解約するのがいいの?
結局、新2年縛りで契約する人は27ヶ月目から31ヶ月目の5ヶ月の間に解約するのが良いということになります。更にいうならば27ヶ月目に解約すると誰でも割で契約するよりも1,400円おとくということになります。
しっかし、実際には契約時に27ヶ月目のこと考えている人なんてほとんどいませんしね。結局、新2年契約プランは微妙すぎてどちらのプランがいいかなんてわかりません。いや、むしろ「今までのまま誰でも割でいいんじゃん?」ということになるような気が…。
一番意味がわからないのは32ヶ月以上契約するとトータルでは損をするという点ですか。まあ、そこまで長期で持つ人は、誰でも割にする固定客だろうという判断かもしれませんが...。
どうせなら「2年目までは2,700円のままで、3年目以降違約金を払わない3,000円プランに切り替えられる」っていうプランのほうが現実的だと思います。
まあ、おそらくソフトバンクもauと同じようなプランになるでしょうし、ドコモも追随しそうな気がします。もう、3大キャリアの新プランには期待せず、MVNOに期待するしかなさそうです。