現在、au端末で利用できる格安SIM業者が増えています。
その中でもauのサブブランドとして人気のUQモバイルと早くからauの格安SIMを提供していたmineo。この2社の回線を比較してみました。
本家UQと老舗mineoの対決の結果はどうなったでしょうか?まとめてみたいと思います。
なお、あくまでも私の環境での確認ですので、これがすべてではありません。参考程度に御覧ください。
計測の方法について
計測に使用した端末は、先日入手したUMIDIGI A1 Proです。OSはAndroid8.1。
A1 ProはSIMスロットを2つ持ち、SIMを切り替えて使うことができますので、スロット1にはUQを、スロット2にはmineoを挿して準備しています。
計測は朝・昼・夕方の3回。3回とも別々の場所で行っています。
どちらのSIMもau 4G LTE(バンド1 2.1GHz帯)を掴んでいます。
UMIDIGI A1 Proについてはこちらの記事で。
UMIDIGI A1 Pro レビュー!サブ機で持つには最高のエントリークラスAndroidスマートフォン 格安SIMでも使える!
なお、UQモバイルとmineoは2018年5月に発表されたJ.D.POWERの「2018年格安スマートフォンサービス/格安SIMカードサービス顧客満足度調査」で1・2位を独占しています。
格安SIM業者選びに迷っている場合は選択肢に入れて良いでしょう。
特にmineoはauの端末用のプランの他、ドコモの端末用のプランも有りますので、ドコモ系で迷っている場合はmineoにすると満足度は高いほうだと思います。
2018年格安スマートフォンサービス/格安SIMカードサービス顧客満足度調査
朝の結果
朝は都内の自宅で計測です。
まずはUQモバイル。
そしてmineo。
ダウンロード速度ではUQモバイルが勝ちです。
ただ、なにをするかによりますが、mineoもおよそ10Mbpsの速度が出ていますので、おそらく使用していて不満はないと思います。
それでも、PINGの81ミリ秒という応答速度は気になるかも…。
昼の結果
都内の某オフィス街のオフィス内で計測。
問題はこの時間帯です。mineoがもっともピークになる魔の時間帯です。
私は基本的に昼はmineoの利用は諦めています。
で、その計測結果。
まずはUQ。かなり優秀な結果ではないでしょうか。
そしてmineo。撃沈です…。
1.64Mbps!うーん、これは…実際に繋がらないわけですわ。
メールチェック程度なら問題ないんですけど、普通のネットサーフィンは怪しい状態。
mineoは繋がりにくいこの時間帯に対して「通信の最適化」という対策をとっていますが、そもそもが混んでいる時間帯なので最適化をしていてもしていなくても、結局あまり変わらないかと。
というより、最適化をしていなければこれよりもひどい結果になるということですよね、理論上は。
ただ、昼に遅いのはmineoだけに限らずどこの格安SIM業者でも同じこと。逆に言えばUQの方が特殊だといえます。
夕方の結果
最後に夕方の計測です。場所は某地下鉄のターミナル駅ホームで。
地下なので、もともと電波が安定していいわけではありませんが、通常の使用には問題ない環境です。
ではUQの結果から。
そしてmineoの結果。
うーん、昼とそんなに変わらない結果に…。
計測結果のまとめ
ということで、3回の計測を表にまとめてみます。
圧倒的じゃないか、UQは!
朝 | 昼 | 夜 | ||||
UQモバイル | mineo | UQモバイル | mineo | UQモバイル | mineo | |
ダウンロード | 17.2 | 9.58 | 31.4 | 1.64 | 26.6 | 1.46 |
アップロード | 1.80 | 1.69 | 5.80 | 4.36 | 2.17 | 4.57 |
PING | 28 | 81 | 26 | 74 | 30 | 78 |
やはり、噂通りUQは早いです。
特に格安SIMが全体的に遅くなる昼のピークタイムにこれだけの速度が出ているのは、もはや格安SIMのレベルを超えているでしょう。
一方のmineoは惨敗です。それにしても、ここまでの差がでるとは思っていませんでした…。
mineoは今年に入って100万回線を達成したものの、逆にそのユーザー増加ペースが回線増強ペースを上回ってしまい、インフラ整備が追いついていない状況。
上述のとおり「通信の最適化」を行っていますが、ピークとされる昼や夕方の時間帯、且つ人が密集している地域では特につながりにくさが顕著になっている状況です。
速度と同様に、PINGにも注目。計測サーバに対する応答速度ですが、こちらも安定してUQの方がレスポンスが良い結果が出ました。
速度以外での比較は?
さて、今回比較したUQモバイルとmineoですが、速度以外の部分も主な部分で比較してみます。
料金はmineoの方が料金が少し安いですね。
UQモバイル | vs | mineo |
データ高速プラン(3GB) | 契約プラン | Aプラン・シングル3GB |
プラン込み | SMS | オプションで無料付加 |
980円 | 月額基本料 | 900円 |
あり(Wi2) | 無料Wi-Fiサービス | なし |
コスパならばUQモバイルが圧勝!
とはいえ、格安SIMは安くて早いのが正義だとすれば、今回の結果だけを見るとUQモバイルが圧勝です。
私もなぜUQモバイルを契約したかというと、mineoの遅さにイラッとしたことが原因です。UQならお昼の利用に関してもまったく不満はありません。
3GBに同じ1,000円程度を払うのであればUQモバイルの選択はありでしょう。
また、データプランのSIMならば以下の記事のとおり、初期費用を抑えて契約が可能です。
mineoにメリットはないのか?
では、一方のmineoにはメリットはないのか?負けっぱなしなのか?といえばそういうわけではありません。
例えば、UQはデータ回線のみの場合3GBしか選ぶことができませんが、mineoは500MB(700円)から30GB(5,900円)まで7段階で選ぶことができますので、mineoの方が柔軟性があるといえます。
また、データ通信のパケットの部分だけを考えると、mineoにはメリットが多いです。
フリータンクやパケットギフトといったサービスで他のユーザーとパケットを融通し合ったり、パケットシェアといって家族などグループ回線間で余ったパケットをシェアしたりするサービスがあります。
また、アプリに20回ログインすると100MBがもらえたり、突然1GBプレゼントされたり!?(下図参照)嬉しいサービスがいろいろとあります。
個人的にも2回線mineoを契約していますが、「長期利用特典」というものもありますので、最低でも1回線は持ち続けたいと思っています。
今後mineoが回線増強を果たして、以前のように快適に使える日が来ると良いと思います。
mineoの契約をお考えの方は以下の記事もご参照ください。