本日発表されたNTTドコモの6月からの新制度。料金プランに変更はないものの、2年契約更新後のプラン選択制やずっとドコモ割の一部見直しなど。
パッと見では「そうじゃないんだよなー、そこじゃないんだよなー」と思いましたが、案外良心的なのかな?という点もあり、まとめてみたいと思います。
新制度の特徴
新制度の特徴をまとめてみます。詳細はドコモの公式サイトで。
新料金プランを更に充実し、長くご利用のお客様がよりおトクに
-2年定期契約に選べる2つのコースを新設、「ずっとドコモ割」を拡充、「更新ありがとうポイント」を開始-
- 最初の契約期間は意地でも2年縛り。基本料金は現状と変わらず。→とりあえず最初の2年は縛られます。今と変わりません。
- 2年契約後の更新月を1か月から2か月に延長(施策適用済み)。→これは他社も始めました。
- 2年契約後、2か月の更新期間になにもしなければずっとドコモ割コースで自動更新。→結局こちらから何も言わなければ現状と同じ。
- 現在も適用されているずっとドコモ割を拡充。→と言っても恩恵があるの一部ユーザー。
- 更新ありがとうポイントが付与される。→利用期間半年限定の3,000ポイント。実質1か月基本料が無料といったところ。
- 2年たったらフリーコースにすればその後いつでも解約可能。→ただし申し込みが可能なので、手続きしなければまた2年縛り。
- フリーコースを選択するとずっとドコモ割が適用されない。→うーん…。
こうなると、なんだかやっぱり「得しない」「複雑」「めんどくさい」という感じになってきますが、深く見たり、他社と比べると、案外良心的なのかもという点が見られます。
他社と比べると安いっちゃー安い
au・ソフトバンクモバイルは2年契約以降、さらに2年縛りをさせないためには新規契約時に毎月300円を上乗せしたプランを選ぶ必要があります。
ドコモの場合はとりあえず2年間は現状のプランを使い、2年後に選択。フリープランにしても上乗せはありません。フリープランではずっとドコモ割は適用されませんが、他社はそもそも長期契約者に対する割引制度がなく、そういった意味では長期契約者に一番優しいのはドコモなのかもと思えます。
高額パケットプラン契約者が優遇されている?単身者が冷遇されている?
よく聞かれる「高額パケットプラン契約者が優遇されている」「単身者が冷遇されている」という話。実際どうなんでしょうね?
そこで、ずっとドコモ割りの割引率を出してみました。すると案外意外な結果が。
もっとも高い割引率は単身もしくは2人用プランの2台目プラス向けデータSパック(2GB)で15年以上契約しているユーザ。17.1%割引。
シェアパックは長期ユーザであればあるほど低額パケットプラン(サイズの小さいパケットプラン)の方が割引率が高い。契約期間が短い人が得をするのは高額パケットプランで、長い人が得をするのが定額のパケットプラン。
この2点は特筆すべきことなのかもしれません。
この割引方法についてはまだ不満もありますが(「ネットはいいから通話の割安プランを!」という人にはずっとドコモ割りの恩恵はないので)、少なくとも高額プランだけ優遇とか、単身者が冷遇とか、単純に言うことはできません。長期契約者が得するプランにはなっているんだなという印象。
わたしがかんがえたさいきょうのねびき!
割引率より「何年以上なら一律いくら割引き」としてくれるとうれしいかも?
シェアグループの中で最長の契約期間の回線の契約年数×100円を割り引くとか。例えばグループの中で一番契約期間が長い回線が15年だったらグループから1500円割り引くという感じ。その方が単純に長期契約の人が得になるわけだから。
グループに対して割り引くことで回線数やパケットプランの内容には左右されず、ボッチ回線の人でも期間が長ければ長いほど割引額が増えるので。
ただ、これを続けると超長期ユーザは請求がマイナスになる可能性があるので、20年以上のユーザは「一律2,000円引きで固定」とか上限は決めてもいいですね。
まあ、あまりプランをころころ変えるのもよくないのでしばらくは今回発表されたプランで行くんでしょうけれど、20年、30年という人が今後増えればまた見直す時が来るでしょう。
でも、やっぱり違うんだよなー、ドコモさん。消費者がサービスしてほしいのはそもそもの基本料金・パケット料金なんですよね。もともとの設定料金が高いんじゃないのか?という話です。それが下がる日はやってくるのか?それまではいろいろな手を使ってお得な道を探すしなかさそうです。