国産仮想通貨のモナコインがジワジワと注目を集めています!私も今後の飛躍を期待していくらかガチホしています。
そんなモナコインを自分のPCでマイニング(採掘)して採掘する方法をまとめたいと思います。
今回は自分のPCで単純に掘る「ソロマイニング」についてです。
概要
ソロマイニングを行うための準備から実行までの流れは以下のような感じです。
- ソロマイニングをするために必要なのはウォレットとマイナーのソフトウエア あとCUDA
- ウォレットの設定とマイナーの起動バッチを作る
- エラーが起った時に見直したい箇所は?
尚、この記事はWindows PCでGeForce系のGPUを使っている環境の解説となります。
また、PCのIPアドレスは固定IPにしておきましょう。
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ソロマイニングに必要なソフトウエアダウンロードを行う
Windowsでソロマイニングを行う場合、以下の3つのソフトウエアが必要になります。
CUDA
NVIDIAがリリースしているソフトウエアです。正直自分にはよくわかりませんが、以下の様なことらしいです。
CUDA™とはNVIDIA 社の革新的な並列コンピューティング アーキテクチャです。
ハードウェアとソフトウェアを有効にする テクノロジーとして、CUDA は1つのグラフィック プロセッサ内で多数のコンピューティング コアの使用を可能にすることで、演算速度を劇的に速めると同時に汎用数値計算の処理も可能としています。
CUDAのダウンロードはこちらのサイトから → CUDA Toolkit
OSやバージョンなどを自分で選択すると、その環境にあったCUDAがダウンロードできます。ダウロード後、普通にインストールします。
ウォレット(財布)ソフト
モナコインの場合はモナコインプロジェクトの公式サイトからダウンロードします。 → 公式サイト
自身のPC環境にあったウォレットを準備しましょう。私の場合はWindows用の64bit版をダウンロードしました。
ダウンロードしたら展開し、インストールを実行します。
インストールを行うと、過去に行われてきたマイニングの情報の同期が実行されます。これが完了しないと何もできません。
同期された情報はPC内に保存されますので、数GBの空き容量が必要になります。
完了するまでには、ネットワーク環境にもよりますがかなり長い時間がかかりますので、夜のうちにインストールと同期だけ行って続きの作業は翌日以降行いましょう。
マイナー(採掘)ソフト
マイニングをするためのソフトウエアをダウンロードします。
GeForce向けのマイナーソフトはccminerという名前です。
これはモナコインのコミュニティサイトAsk monaのマイニングスレッドからリンクが貼られています。作者さんに深謝!
該当スレッド:【マイナー必見】ソロマイニングに対応したよ【高速化Part3】
現在公開されている最新のマイナーソフトは2種類用意されていますが、CUDA9を使う場合は「2.2-mod-r2-CUDA9.binary.zip」をダウンロードすると良いと思います。
ダウンロードしたらPCの好きなところで展開してください。私は適当にデスクトップに展開しています。4つのファイルがあるはずです。
なお、マイナーソフトやウォレットソフトはセキュリティリスクとして削除されたり無効にされたりすることがありますが、利用をする場合は自己責任で復元をする必要があります。
設定ファイルを作成する
ウォレットソフトとマイナーソフトを利用するのに設定ファイルを作成・編集します。
monacoin.confファイルを作成する
ウォレットのソフトウエアを使うのに設定ファイルを作って読み込ませる必要があります。
といっても内容は簡単。以下とおりです。
rpcuser=user
rpcpassword=pass
rpcallowip=192.168.0.0/255.255.0.0
rpcallowip=127.0.0.1
rpcport=4444
daemon=1
server=1
gen=0
テキストファイルを新規作成して上述の通り記述し、monacoin.confという名前で保存します。
保存場所は通常であれば以下のとおりです。wallet.datと同じ階層に置きます。
C:\Users\xxxxx\AppData\Roaming\Monacoin (xxxxxは自分の環境に合わせてください)
ウォレットが起動していたら、一旦終了させて再起動します。起動しなおすことでconfファイルの内容を読み込みます。
なお、Windowsの設定で拡張子を表示させるようにしましょう。confファイルを作っていたつもりがtxtファイルだった!なんてことがあるかもしれません。実は私がそうです(笑)。
私は通常、PCで拡張子を表示する設定を行うのですが、マイニング専用のPCではその設定をしていませんでした。
そのせいで、confファイルを作ったのに、いつまでたってもファイルの最後に.txtの拡張子がついていることに気づかず…1日悩みましたw
マイニングソフトの起動バッチを作成
次にマイナーの起動バッチを作成します。
これもバッチファイルを作ったことがある方なら簡単だと思います。
マイナーソフトを展開したところにあるフォルダにLYRA2REv2-START.batというファイルがありますが、テキストファイルで表示し、以下の通り書き換えます。
rem ソロマイニングの場合
ccminer.exe -a lyra2v2 -o 192.168.1.10:4444 -u user -p pass --no-longpoll --no-getwork --segwit --coinbase-addr=MSjRwt5MGU3fUfS7cU2XZmeGrqsWuG4isP
バッチファイルの置き場所はccminer.exeと同じ場所に置きます。
- 緑色のIPアドレスはマイニングをするPCの固定IPアドレスです。
- 赤と青のユーザー名/パスワードはmonacoin.confで設定したものと同じです。
- 紫のアドレスはウォレットの持つアドレスです。上記は私のアドレスですので書き換えてください。
1行目の「rem ソロマイニングの場合」というのはメモ(コメント)です。不要な場合は削除して結構です。
先頭に rem と書いておけば、その行はプログラムとしては認識されないので、メモとして使うことが出来ます。
2行目の最後にはモナコインのウォレットで表示されるアドレスを記載します。これを間違えるとコインを掘り当てても報酬を受け取ることが出来ませんので注意です。
アドレスはモナコインウォレットを起動して「入金」タブから確認が出来ます。
準備は以上で完了です。
採掘を開始する
いよいよマイニングの開始です。
開始は上で作ったバッチファイルをクリックして実行するだけ!バッチファイルを実行することでccminerが起動し、マイニングを実行してくれます。
以下のような画面になればマイニングをしています。
あとはひたすら掘るだけ!いつ堀り当てるかはまったくもって不明ですので、あとは運任せです。
掘り当てることが出来れば次の半減期までは約25MONAをゲットできます。
掘り当てた場合の報酬はウォレットアプリに送信されます。ウォレットアプリは起動したままにしておきましょう。
エラーが発生してマイニングが出来ない場合は?
上の画面の通り、Current block is という表示があればマイニングは実行されていますが、そうならない場合はエラーなどでマイニングが出来ていない可能性があります。
いくつか確認すべきポイントを簡単にまとめます。
ポートの開放設定を行う
confファイルでポート番号を4444としていますが、そのポートを明示的に開ける必要があるかもしれません。
家でインターネットを行っている場合、NTTやプロバイダから提供されているブロードバンドルータを使っていると思いますので、説明書をみながらポートを開けてみましょう。
またWindowsOS本体のファイアーウォール設定でも4444ポートを開けておくといいでしょう。
ただしポートを開放するのは最低限にとどめておく必要があります。必要以上にポートを開けないようにしましょう。
IPv6を無効にする
Windowsのネットワーク設定でIPv6を無効(OFF)にすると改善されるかもしれないとのこと。
コントロールパネル→ネットワークと共有センター→ローカルエリア接続→ローカルエリア接続の状態→ローカルエリア接続のプロパティでインターネットプロトコル バージョン6(TCP/IPv6)のチェックを外します。
設定ファイル内のIPアドレスを変えてみる
上記のバッチファイルで設定した192.168.1.10は私のマイニングマシンの固定IPアドレスですが、ここを127.0.0.1またはlocalhostにしても良いかもしれません。
ただし、ウォレットソフトとマイニングソフトが同じPCにある場合に限ります。
confファイルがきちんと出来ているか確認する
そして最後に、上述したとおりconfファイルの拡張子の確認です。
拡張子を表示させないでおくと、confファイルのつもりで作っていたのがtxtファイルだった、なんてこともありますから。
ソロマイニングはなかなか掘り当てることが出来ませんが、掘り当てることが出来ると一気に25MONAが手にはいります。
確実に少しずつでも拾っていきたいという堅実派の方はプールマイニングという方法もありますので、また記事にしたと思います。