仮想通貨の取引を行っているとどこかのタイミングで必ず日本円として出金するタイミングがやってくると思います。
別の記事で「どこの取引所から出金すると手数料が安いのか?」というご質問をいただきました。
引出手数料については私自身も気になっていたところなので、調べた結果をまとめてみます。
「手数料なんてケチケチすんなやー!」という声も聞こえてきますが(^^;)、お金が貯まる人ほどこういうところにはシビアです。
100円,200円でも得するためにはどの取引所を使うのが良いのかチェックしていきましょう。
なお、場合によっては手数料が改定されている可能性がありますので、最終的な手数料はリンク先などで間違いがないかご確認ください。
各社出金手数料まとめ
bitFlyer ビットフライヤー
国内取引所でもっとも顧客を抱えていると思われるビットフライヤーですが、出勤時の手数料は以下のとおりです。
出金額が 3 万円未満 の場合 | 出金額が 3 万円以上 の場合 | ||
出金手数料 | 三井住友銀行の場合 | 216円 | 432円 |
三井住友銀行以外の場合 | 540円 | 756円 |
ビットフライヤーは主要取引銀行が三井住友銀行ですが、ビットフライヤーから出金をする場合は三井住友銀行を利用したほうが手数料が安くなります。
50万、100万という大きなお金を出金する方なら432円だろうが756円だろうが、気持ち的には差はないと思いますが、3万円未満の少額の引出をする場合、三井住友銀行かそうでないかで300円ほどの差が発生するのはかなり大きいのではないかなと思います。
幸い、私は三井住友銀行の口座を持っていますので、ビットフライヤーからの出金は必ず三井住友銀行を指定しています。
参考ページ : https://bitflyer.jp/ja-jp/Commission
Zaif ザイフ
ザイフの手数料も金額により異なりますが、その境目の設定はかなり高い金額での設定になっています。
50万円未満 | 50万円以上 | |
出金手数料 | 350円 | 756円 |
単純明快です。50万円を境目に350円と756円の二階建てです。
参考ページ : https://zaif.jp/fee
CoinCheck コインチェック
コインチェックの場合はさらにシンプル。
出金手数料 | 400円 |
400円の一択です。どんなに少なくても多くても400円です。おそらく税込の金額です。
参考ページ : https://coincheck.com/ja/info/fee
bitbank ビットバンク
最近、リップルやモナコインの扱いがあることで注目されているビットバンクですが、こちらは他と比べると少しお高めの設定かと。
3万円未満 | 3万円以上 | |
出金手数料 | 540円 | 756円 |
参考ページ : https://bitbank.cc/docs/fees/
DMM bitcoin DMMビットコイン
2018年になってオープンしたDMMのビットコイン取引所ですが、こちらはなんと引き出し手数料が無料なのです!
出金手数料 | 0円 |
ただし条件としては、2,000円以上でないと引出しができません。それ以下の金額を引き出す場合は全額引き出す必要があります。
他の取引所も引出手数料の無料化は是非やってもらいたいところです。
ただしDMMは他の手数料…というか、実質手数料の取引時におけるスプレッドが広いという印象です。
引出手数料もそこの利ざやでカバーしているのでしょう。
参考ページ : https://bitcoin.dmm.com/transaction_product/fee
どうやって引き出すと手数料が安く済むか?
引き出すのに手数料がかかるなんて、出来れば払いたくないもの。
ということで、どこから出金をすれば手数料が安く済むか、比較してみました。
一番上の行の金額は大体の目安として御覧ください。
取引所 | 1万円 | 2万円 | 3万円 | 5万円 | 10万円 | 49万円 | 50万円以上 |
ビットフライヤー(SMBC) | 216 | 216 | 432 | 432 | 432 | 432 | 432 |
ビットフライヤー(SMBC以外) | 540 | 540 | 756 | 756 | 756 | 756 | 756 |
ザイフ | 350 | 350 | 350 | 350 | 350 | 350 | 756 |
コインチェック | 400 | 400 | 400 | 400 | 400 | 400 | 400 |
ビットバンク | 540 | 540 | 756 | 756 | 756 | 756 | 756 |
DMMビットコイン | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
これを見ると、総じて安く済むのは0円のDMMビットコインはもちろんですが、DMM以外ではザイフのようです。
あとはビットフライヤーで三井住友銀行を使った出金の場合も、全体的にはお得です。
特に、1万、2万といった少額を引き出す場合にはザイフ・ビットフライヤー(SMBC利用)が良さそうです。
逆に多額の引出を行う場合にはやはり0円のDMMビットコインは特別ですが、コインチェックの400円均一も優秀です。
50万円未満の場合にはザイフが350円で健闘しているといえます。
一方、引出手数料の高さから見ると、ビットバンクはちょっと高すぎますね。
あと、ビットフライヤーを使う場合には三井住友銀行以外への引き出しはやめておいたほうがいいでしょう。
個人的ないち推しはザイフ
ということで、引出手数料から見たおすすめの取引所ですが、私はDMMビットコインとザイフを推したいと思います。
DMMビットコインは説明するまでもなく、引出手数料が0円。これは取引所に申込む上で大きな意味がありますね。
ただ、現状ではDMMで扱う「現物」の仮想通貨はビットコインとイーサリアムだけ。
それ以外の通貨の場合、レバレッジ取引(証拠金取引)となり、あくまで利ざやを稼ぐための取引に過ぎません。
「利ざやを稼ぐために仮想通貨取引をしたいんや!」という方にはDMMだけでOKだけだと思いますが、「仮想通貨ホルダーでありたい・決済に使いたい」という方には向いていません。
「DMMが無料なら、最終的にDMMにビットコインやイーサリアムを集めて日本円に変えてから引き出せばいいんじゃない?」というふうにも考えられます。
しかし、現状ではビットコイン・イーサリアムを送る場合の送金手数料が上昇傾向にあること、時間がかかることを考えると、現物の受け口がビットコイン・イーサリアムしかないDMMではそのテクニックはちょっと使いにくいかなという印象です。
そこでザイフもおすすめしたいと思います。
ザイフは国内の取引所の中では「取引所」で比較的多くの通貨を取り扱っていることで様々な仮想通貨を低い手数料で売買できますので、現物で短期・中期的なトレードをしたい場合には向いています。
他の取引所から仮想通貨を集めて日本円に替える場合でも、ザイフならばビット・イーサ以外にもネム・モナコイン・ビットコインキャッシュなど他の通貨で送金する事ができ、それらを使えば送金手数料が安くすみ、時間もそれほどかかりません。
そして引出にかかる手数料も50万円未満であれば350円と安くすみます。
ザイフといえば昨年までは非常にサーバが貧弱な印象でしたが、最近はそのような問題も解消されつつあるようで、通常の取引にはさほど不満はありません。
ただ働いている人が多くないのか、申し込んでから開設できるまでの時間や、質問に対するレスポンスなどが早くないという話はまだ聞きますので、その点は注意です(現状どこもそうなのかもしれませんけど)。
引き出しには時間がかかることに注意
これは総じて言えることですが、出金手続きをしてから実際に自分の銀行口座に着金するまでは3営業日程度かかる印象です。いつまでたっても着金しないという話も…。
これもやはり登録者が増えすぎて出金にかかる手続きが増えすぎていることが原因のようです。
ですから、引出には余裕を持って手続きをするようにしましょう。1週間程度は見たほうがいいかもしれませんね。
「明日お金が必要だから、取引所から引き出そう!」と思っても銀行口座のようにホイホイとは引き出せませんので注意が必要です。