私はソフトバンクの回線を持っていない…と思ったら今年の1月にソフトバンクのプリペイド携帯「シンプルスタイル」で契約をしていたのでした。目的はもちろんMNP弾。しかし、MNPがこんなことになるとは…。
念のため、参考になるかもしれませんのでシンプルスタイルでMNP弾を作る場合の情報をまとめておきます。
ソフトバンクらしく、シンプルスタイルにはトラップがいろいろと仕掛けられています。
シンプルスタイルを購入するには?どんな使い方ができる?
シンプルスタイルはソフトバンクオンラインショップで購入することが可能です。販売店でも売られていますが、オンラインだと時々セールも開催されますし、端末の種類も豊富なので、そちらがおすすめです。
機種は3Gケータイから3Gスマホ、4GLTEスマホなどいろいろあります。iPhoneもラインナップに加わりました。
ここに加わる端末はだいたい売れ残りの端末が多いですね。もしくはアウトレット品として再調整されたものとか。
個人的には弾にするのが目的なので、端末本体の良し悪しはあまり関係ありません。コストを掛けずに弾つくりをしたいので、だいたい3Gケータイを選択します。
アウトレット品を買ったこともありますが、再調整されて新品同様になっていますので、特に違和感はないです。
あとは弾つくり以外にも、白ロムを入手したいという需要にもこたえられると思います。
古い機種や不人気器種でも、売られていれば安く売り出されていると思いますので、それを購入して自分の手持ちのソフトバンクSIMを挿せば使えるはずです。
ソフトバンクのSIMはガチガチに縛られているので、適用するSIMである必要がありますけどね。
その辺り、私はソフトバンクのシンプルスタイル以外の契約がないので試すことが出来ないのですが、以前は3GホワイトプランのSIMをプリペイド携帯に挿して通話できました。おそらく今もSIMの互換性さえあえば使えるでしょう。
まずは申し込んでみる
話を戻しますが、シンプルスタイルの携帯を購入するためにソフトバンクオンラインショップで注文を行います。
シンプルスタイルの場合、端末価格にプリペイドの通話チャージ分の金額が含まれています。なお、シンプルスタイルには「初期手数料」がかかります。プリペイド携帯なのにせこいなあ…。
しかし安心してください。端末代金に追加で初期費用が掛かるのではなく、チャージ金額から引かれます。チャージが4,000円分付いている場合は3,000円はそこから引かれ、実質のチャージ分は1,000円程度となります。
もともと弾目的で、通話しない古事記層にはなんてことないですが、通話目的で購入する人にはトラップですね。
申し込みから数日すると、シンプルスタイルの端末が宅急便で届きます。届いたらチャージを有効にして利用開始登録を行います。
その利用登録が完了した利用開始登録日を契約日としているようです。オンラインショップで申し込んだ日が契約日ではありません。
尚、到着後何もせず放っておいても10日すると勝手に利用開始登録日になりますので、ご注意ください。
プリペイドの有効期間とシンプルスタイルの契約期間は?
シンプルスタイルを利用登録するとその日が利用登録日となり、即日使えるようになります。
そして利用登録日の翌日にプリペイドの有効期間が始まります。有効期間は60日間です。翌日を1日目とし、チャージが残っている間60日目まで通話が可能です。
私は弾が目的なので通話はしません。そしてそのまま60日が過ぎるとチャージをしていてもその額は消滅してしまい、警察・消防など緊急通話を除いては発信が出来なくなります。
しかしそれでもプリペイドが使えなくなるわけではありません。有効期間が過ぎても、そこから360日間は契約が保持されます。
その期間にチャージを行えばまた発信も可能になります。チャージをしなくても360日間は着信だけは可能です。着信専用端末として持つなら最適ですね。
そして、その360日以内にチャージをしなければ361日目に契約は終了となります。
詳しくはソフトバンクモバイルのホームページで。→ 利用有効期間と電話番号有効期間
手数料トラップに気を付けろ
ということで、シンプルスタイルを購入し、2回目以降のチャージをしない場合、最初の利用有効期間60日と電話番号有効期間360日を足して最大で420日間契約を保持することが可能です。もちろん、チャージをしていけば電話番号有効期間はその都度伸びますが、今回はそれが目的ではないので割愛します。
さて、ではこの契約をできるだけコストを掛けずにMNP弾にするにはどうしたらよいでしょうか?
その為にはソフトバンクの仕掛けたトラップを理解する必要があります。
シンプルスタイルをご契約から1年以内に解約(MNPによる解約含む)をした場合、契約解除料(19,800円)が必要となります(なお、MNPによる解約の場合、別途手数料が必要となります)。
これは明らかに短期間でMNPをするMNP古事記対策ですが、19,800円もの契約解除料が請求されます。これじゃいくらポートアウト先で優遇を受けてもペイするのは難しいので気を付けましょう。
ですので、これらを回避するためには少なくとも1年は弾として使えません。じっくり寝かせます。
また、契約から1年を超えてもMNPの転出手数料3,000円は当然とってきます。
加えて、契約から3ヶ月以内にMNP転出する場合は手数料が5,000円になります。上述の契約解除料も19,800円取られますので24,980円の手数料をソフトバンクに支払う必要があります。
契約解除料 | MNP転出手数料 | |
契約から3ヶ月以内にMNP | 19,800円 | 5,000円 |
契約から3ヶ月以降1年以内にMNP | 19,800円 | 3,000円 |
契約から1年以降にMNP | 0円 | 3,000円 |
日数の確認方法は?
ということで、転出するタイミングを間違えると大やけどをしてしまいますので気をつけましょう。
いつなら3,000円だけソフトバンクに支払えば転出できるのか?ですが、その日を計算するために利用開始登録日と電話番号有効期間360日目は把握しておきましょう。
前者の利用開始登録日はシンプルスタイルを開通させたときにソフトバンクから「お手続き完了のご連絡」というメールがとどいています。その日です。
また電話番号有効期間360日目は、シンプルスタイルのSIMを挿した端末から1400に電話をかけることで自動音声で教えてもらえます。
「お手続き完了のご連絡」のメールをなくしても、1400で聞いた電話番号有効期間360日目から420日を引けば利用開始日は計算できます。(Excel使ってみましょう。)
私の場合は以下の通りでした。
2016/1/20 | 利用開始登録 | 「お手続き完了のご連絡」というメールが来ている |
2016/1/21 | 利用有効期間開始日 1日目 | |
2016/3/20 | 利用有効期間終了日 60日目 | |
2016/3/21 | 電話番号有効期間 1日目 | |
2017/3/15 | 電話番号有効期間 360日目 | 1400に電話をかけて調べることができる |
で、契約から1年以内にMNPをすると19,800円の違約金がかかりますので、今回の場合は2017/1/19までは寝かす必要があります。
また、2017/3/16になると電話番号自体が無効になってしまうので、私の場合は2017/1/20~2017/3/15の間にMNPをすれば、3,000円の転出手数料だけで済むことになると思います。
MNP予約番号はソフトバンクショップで発行してもらう
シンプルスタイルの場合、MNPを行う際の予約番号発行はソフトバンクショップに行ってカウンターで発行してもらう必要があります。シンプルスタイルの場合、定期契約がないので、あとで口座から引き落としで…といったことができません。
尚、御存知の通りMNP予約番号の有効期間は15日間ですが、その期間を過ぎた場合は予約番号を発行したショップにいけば返金をしてもらえます。それも面倒なので、ポートインする側の案件を見つけてからMNP予約番号をもらいに行けばよいのではないでしょうか。
[携帯電話番号ポータビリティ(MNP)](ソフトバンク→他社)手数料はかかりますか?
ということで、ソフトバンクのプリペイドケータイ「シンプルスタイル」をMNP弾にするときの注意点をまとめてみました。