今回はKyash(キャッシュ)というサービスについて紹介したいと思います!
Kyashとはなにか?
Kyash(キャッシュ)はまだ聞いたことが無い人が多いと思いますが、ITと金融を融合したいわゆるフィンテック(Fintech)企業のひとつです。日本の企業ですよ。
現在のサービスは「ウォレットアプリ」などと紹介されていますが、アプリにチャージした金額で買い物をしたり、送金をKyashアプリで受け取ることができます。
「チャージした金額での買い物」はVISAブランドのクレジットカード・デビットカードが使えるネットショップでの買い物、また「送金」というのはユーザー間でのお金のやりとり(割り勘代の支払いなど)に利用できます。
サービスを利用する場合、アプリをインストールする必要があります。
そしてアプリを起動して利用者の情報を登録すると、登録アカウントにVISAプリペイドカードを持つことが出来ます。アプリ内に表示されるバーチャルプリペイドカードです。
このカードにはクレジットカードなどと同じ16桁の番号が付与されますので、その番号を使うことでネットショップでの決済なども可能です。
ただプリペイドカードですから、そのカードに対して事前に使うお金をチャージをしておく必要があります。
チャージは銀行でのチャージ(ペイジー利用)やコンビニでのチャージも可能です。
また、クレジットカードやデビットカードをアプリに登録しておくと、Kyashでの決済時にクレカやデビットから支払いに使う金額を決済します。
さらにスマホアプリでは登録アカウント間で送金や集金を1円単位で行うことが出来ます。
支払や送金に手数料はかかりません。またVISAプリペイドカードの発行や維持にもお金はかかりません。
LINE PAYからの乗り換えが続々の模様
ここまで読んでピンときた方もいるかもしれませんが、KyashのサービスはLINEが提供しているLINE PAYと同じようなサービスです。
LINE PAYではLINEのアプリ上にプリペイドカードをバーチャルで持つことが出来ます。加えてJCBブランドのプリペイドカード(プラスチックのリアルカード)を持つことが出来ます。
で、そのLINE PAYの最大の売りは2%ポイント還元でした。ところが、その2%還元が2018年5月で終了してしまいました。
今後もランクによっては2%ポイントバックの人もいるのですが、LINE PAY利用者の中で相対的に利用頻度の高い人だけにしかその権利はありません。
私も0.5%還元の「レッド」というランクになってしまいました…悲しみ…。
ところが!ここでKyashがLINE PAYからの乗り換えの受け皿になろうとしているのです。
Kyashでリアルカードの発行と2%ポイント還元が開始
Kyashは2018/06/07にリアルカードの発行と2%ポイント還元を発表しました。
リアルカードだけならば「ふーん、街のお店でも使えるようになるんだあ」という感じですが、2%ポイント還元は大きなニュースです。
最近、ポイント還元率の高いカードはどんどん撤退してしまい、2%という高ポイントを誇るカードは壊滅状態。
私は以前契約したリクルートカードプラス(2%還元)を未だ使っていますが、いつ終了を言い渡されるかわかりません。
LINE PAYもほぼ撤退状態のなか、Kyashが新たに2%ポイント還元を打ち出してきました。
こうなると、私のようなポイント大好き人間たちによるLINE PAYからのKyashへの大移動が始まろうとしています。
なお、ポイントはリアルカード・バーチャルカードどちらを使っても付与されます。
ポイントは使用した翌月末に一括してもらえるとのこと。
私は最近海外通販をよく利用していますが、個人的には海外通販にはクレカは使いたくありません。番号が漏れた時のリスクが大きいですから。
ですから、海外通販を利用する際にはLINE PAYやau walletプリペイドカードを使っていたのですが、ポイント還元が低いのがネックでした。
2%ポイントバックがあるKyashがあればそのような問題も解消です!
クレカ・デビット決済が出来ることもポイント!
そしてもう一つ。Kyashにはクレジットカードやデビットカードから決済が出来る点も見逃せません。
LINE PAYカードへはクレカからのチャージはできませんでした。しかし、Kyashではクレカ・デビットからの決済が可能です。
どういうことかというと、事前にKyashアプリにクレジットカードやデビットカードの番号を登録しておくと、Kyashのバーチャルカードまたはリアルカードを使った支払い時に、登録・連携しているクレジットカードやデビットカードからその金額が決済されるというものです。
なお、連携できるクレカ・デビットはVISAまたはMasterCardのみで、JCBは使えません。残念。
また、別のプリペイドカード(MasterCard)を登録しようとしましたが、だめでした。
クレカ・デビット決済のもう一つのポイントは、クレカからKyashへのチャージでクレカのポイントをゲットし、Kyashのカードで支払うことでKyashからのポイントもゲット、つまりポイントの二重取りが可能ではないか?という点です。
実際には試していないのでわかりませんが、理論上は可能ですね。
ただ、カード会社によってはプリペイドカードチャージに対するポイント付与はやっていないかもしれないので検証したり調べたりしたいと思います。
早速クレカ・デビット決済してみた
ということで、クレジットカード・デビットカードをKyashに登録してみました。なお1日に登録できるのは1枚までのようです。
まずは登録
まずはカードを登録します。私は住信SBIネット銀行のVISAデビットを追加してみました。
アプリ起動後に「ウォレット」画面を表示させると、ページの下部に「チャージする」というメニューが表示されるので、一番下のカード(Visa/Matercard)を選択します。
次の「登録カード」画面で「カード情報」をタップ。するとカードの登録画面が表示されます。
この画面で、カードに関する情報を入力します。登録するカードを準備しておきましょう。
カード番号欄の右にあるカメラのアイコンをタップすると、カメラに切り替わり番号をカメラで読み取ることができるので便利です。
その他、カード名義や有効期限・セキュリティコードを入れ、登録ボタンを押すと完了です。
Kyashに対応していないカードを登録しようとすると、ここでエラーになります。
登録作業はこれだけです。
ウォレット画面に戻るとメインのカード番号下4桁が表示されています。
決済をしてみる
続いて決済です。今回はAmazonギフト・チャージタイプを500円分購入してみます。(アマギフは15円から購入可能!)
Amazonギフトの販売ページへアクセスし、500円分のアマギフを購入。決済時にKyashのバーチャルプリペイドカードを利用します。
最初は登録されていないので「お支払い方法を選択」の画面の下の方にある「クレジットカード」のカードを追加をクリックして、カード番号などを登録します。デビットも登録できます。
追加されたら、そのカードを使って決済します。
すると、Kyashアプリの履歴には以下の通りAmazonでの決済があったことが記録されました。
そして、住信SBIネット銀行の履歴にはKyashを使ったデビット支払いがあったことが記録されています。
更新時間を見ると、ほぼリアルタイムであることがわかりますね。
といった形で、クレジットカード・デビットカードをKyashに登録したうえでKyashのVISAプリペイドカードで決済を行うと、きちんと連携して決済されることがわかりました。
「プリペイド」と言ってもクレカとデビットの場合は事前にチャージをする必要はなく、決済が可能です。
と思われそうですが、Kyashを経由することで2%のポイントをゲットできます。また、住信SBIのスマートプログラムポイント(スマプロポイント)の対象にもなるはずです(0.6%還元)。
これは便利!と言いたいところだが…
支払いはリアルタイムに行われますし、簡単ですから便利には便利です。
しかし、便利だけでは済まされない部分があります。
仮に、KyashのVISAプリペイドの16桁のカード番号とセキュリティコード、カードの有効期限が誰かにばれた場合、Kyashに登録したクレジットカードやデビットカードが使われ放題になってしまう可能性があります。
Kyashで決済する前に確認のボタンが表示され…みたいなものはなくリアルタイムに決済されるので、便利な反面、怖くもあります。
今後はリアルカードも発行されますので、バーチャルカードは誰かにバレる可能性は低いとしても、リアルカードは財布を落としたりすれば直ぐにバレてしまいますね。
その為、クレジットカード・デビットカードを登録してる人は、使っていない間はKyashアプリで「カードを一時ロックする」をオンにしておくとよいと思います。
これをONにすることで、決済機能を止めることができます。
Kyashの16ケタの番号を使って決済をしようとしても、決済できません。最低限これはやっておきましょう。
と、とりあえず、今回はここまで。
現在、リアルカードを申し込んでいますので、カードが届き次第また試して追記したいと思います!